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購入前の考察・または欲しいものを妄想…
ペグハンマーも色々と試してきたが、土がそれほど硬くないキャンプ場でもペグ打ちは骨が折れる作業だ。そこそこ重いハンマーで重量を利用して打ち込んでしまいたくなる。
そんな中見つけたのがMSRのステークハンマー。アルミ製のヘッドで肉抜きまでされていて、どう考えてもペグを打ち込むのは厳しそう。一方で他のペグハンマーには無い外見と質感はチョット気になる。凝りに凝ったペグ抜き用のツメを持ったハンマーが多く、どちらかと言えば実用性を全面に押し出したデザインのハンマーが多い中では異色の存在と言える。
いや~これ実用性は厳しいでしょ?なんて思いながら見ているうちに何となく気になって、気づくと手元に有るのはいつもの流れ…うっかり購入してしまった。
アイテム好きな人なら、このハンマーはきっと気になるはず…
こんなヘッドで大丈夫?とは思ってしまうが、意外と打ててしまうのも確かだ。腕力に自信の無い人には意外とお勧めかもしれない。軽いのでコントロールは容易。
さて、実際に自宅の庭先でペグを打ってみた。予想通りヘッドの重量が軽いのでグイグイ打ち込める印象では無い。悪く言ってしまうと、テントなどに最初に入っているオマケのハンマーに似た印象だ。
だけど、すぐにお蔵入りかと言えば、そんな事は無く軽い割に行ける。実際、微妙かな?とか思いつつ持って行ったキャンプでは意外と打ち込めて驚いた。ハンマーの一番後ろよりを握ってスナップを効かせて打ってみると意外と行けるのが不思議だ。
もちろん、このハンマーで行けるかどうかは、正直キャンプ場の地面のコンディション次第だ。石がゴロゴロしているような固い地面のキャンプ場では厳しいだろうし、柔らかい地面のキャンプ場なら結構行けるものだ。重量と打撃力のバランスをギリギリまで調整している印象はある。
アルミ製のためか甲高い打撃音を発するのも特徴。隣のテントまで近い場合や、夜間には周囲に気を使うかもしれない。
柄は珍しく金属製で中空の構造。後方に紐が付いているが非常に短く指数本しか入らない。もう少し長い紐が付属しても良い印象だが、ヘッドが軽いので紐を使う事を想定してないのかもしれない。
付属の紐はとりあえず短い。長さが短く指数本しか入らないので、場合によっては好みの長さに交換してしまうと安心だ。穴が小さいので、太い紐は通らないがスナップの必要なハンマーなので、ハンマーを飛ばさないために紐は是非使いたい。
非常にシンプルなペグ抜きだが、意外と使いやすい。テコの原理を利用してある程度まで抜いてやれば、後は手でも抜ける。
ペグ抜きのツメは非常にシンプルだが、こちらは見た目以上に使いやすく好感が持てる。テコの原理を利用するといとも簡単にペグが抜けて面白い。他のハンマーが凝り過ぎに見えるほどだ。
MSRステークハンマーは、見た目通り軽く打撃力には欠けるハンマーだが、見方を変えれば軽量でコントロールしやすいハンマーでも有る。お子さんに体験的に何本かでもペグを打ち込んでもらったりには良いかもしれない。見栄えのするハンマーなのでテンションも上がる。また、腕力に自信の無い人にも良いかもしれないが、このハンマーで全てのペグを打ち込むのは大変そうだ。
何度も行った事の有るキャンプ場で土が柔らかいのを確認しているなら、MSRステークハンマーだけでも良いだろうが、初めていくキャンプ場の場合は、他のハンマーを持っていくか考えた方が良さそうだ。
ペグハンマーは個人によって好みも違うので、中々一発でベストなハンマーを見つけにくい。重いハンマーを使ってみてイマイチしっくり来ないなんて人は一度試してみるのも良いだろう。
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