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購入前の考察・または欲しいものを妄想…
3.11の震災以来、日本人の意識は確実に変化し、特に防災に対する意識は確実に高まった事と思います。被災地以外でも、計画停電の影響を受けた地域もあり、今までキャンプ用品なんて目もくれなかった人達までLEDランタンを購入した事などは、阪神大震災の時とは違った動きではないかと思います。
簡単に言ってしまえば、停電は自宅が倒壊したり、避難するよな重度の災害で無くても、インフラがダメージを受けたりすれば、真っ先に起こる被害だからです。もちろん、ガスや水道、通信回線もダメージを受けますので、燃料や調理器具、緊急時の飲料水の確保なども重要ですが、夜間に被災すれば、真っ暗闇で活動しなければならない可能性も出てきます。都市部で生活している人にとっては真っ暗になることそのものが少ないとは思いますが、災害時に街頭が非常用電源で点灯するなんて事は有りませんので、自分が持っている電池式の照明器具以外は全滅すると思っておいた方が良いでしょう。
災害に備えて様々な防災用品が必要なのは分かりますが、まず買うものとしてランタンを考えてみるのは悪くないでしょう。
今回の震災で感じたこととしては、
アウトドア用には単1電池6本使用の光量の大きなモデルも有りますが、防災用と考えると現実的では無いでしょう。
ランタンを選ぶときに何をエネルギーとして発光するか?は重要です。
大まかには…
特殊なものは他にも有るかもしれませんが、一般的に売られている物では、この3種類が一般的です。さらに大きく分けると、電池か、燃料式に分けられるのではないでしょうか?
見出しにも書きましたが、個人的には防災用途では燃料式は無しだと思っています。もちろん、普段からキャンプなどする場合には燃料式のランタンは独特の雰囲気が有りますし、LEDのランタンと使わい分けるなどして使用すれば良いと思っています。
しかし、防災用となると話は別です。ランタンを使い慣れていない人が触る可能性も高くなるし、やはり、火災や酸欠の可能性もゼロでは有りません。しかも品不足に陥りがちな災害後に燃料を追加で確保出来るのか?も少し不安です。
燃料式のランタンで二次被害を出してしまう可能性も含めて、災害用に敢えて燃料式の燃料を使うランタンを選択する意味は無いでしょう。
燃料式のランタンは独特の雰囲気も有るので、キャンプなどで使うのは有りですが、防災用にはお勧めしません。
アウトドア用のLEDランタンでは、単1電池を3~4本使用するタイプの物が多く出回っています。非常にバランスが取れていて、扱いやすい機種が多いのですが、単1電池は普段の生産量が比較的少ないようで、災害時など需要が多くなると品不足となりがちです。
また、エネループなど充電用の電池を使用する場合にも単3電池と比べて単1電池を用意するには専用の充電器も必要となるので、あまり実用的では有りません。
スペーサーを活用して、単3電池を単1電池に変換して使う方法も有りますが、スペーサー一つにつき電池2本は必要なので、必要な単3電池の本数が多くなってしまうのも問題です。電池の本数は目をつぶるにしても、スペーサーの分だけ無駄なスペースが出来るわけですし、初めから単三電池の使用を前提としているランタンの方がコンパクトにデザインされているはずです。
単3電池を単1に変換するスペーサーも便利ですが、最低でも1本につき2本の単3電池を入れないと容量不足ですぐに暗くなってしまいます。防災時に敢えて選択する必要は無いでしょう。
単3電池4本程度なら、携帯用のソーラーパネルなどでも充電出来る可能性が高いのも見逃せない点です。
このような点から、単三電池4本程度で使用可能なランタンが長期戦にも対応しやすく、ベストなのかなと私は考えています。快適さを求めるオートキャンプ用のランタンと緊急時に使用する物では、求められるスペックが変わるのは当然です。
晴れていなければ使えませんが、長期戦も考えると、携帯用のソーラーパネルも活用したいですね。
単3電池6本なのが惜しいところですが、乳白色の発光部のおかげで周囲を均一に照らす事が出来て非常に便利なランタンです。GENTOSのランタンは発光部を下に逆さに吊り下げられるようにランタン底部にフックが取り付けられている機種が多いですが、高所に吊り下げると広い範囲を影が少ない状態で均一に照らせます。耐落下2mも有り難い機能です。
EX-136Sと似たデザインですが、一回り以上小型で単4電池を使用するモデルです。単3電池だとさらに良かったのですが、単4電池の方が充電時間は短いので、細かく充電して使用するのも有りかもしれません。
単3電池4本で、一番求めているスペックに近いですが、ややデザインが古く逆さに吊り下げる場合にグローブを取り外す必要が有ります。
災害時には、物資が不足しがちです。特に乾電池は直ぐに品不足となってしまいますので、カタログスペックの明るさだけでランタンや懐中電灯を選ばないようにしましょう。明るいランタンを選んでしまったなら、それに見合うだけの電池を普段から備蓄しなければなりませんが、電池は使わなくても放電することもお忘れなく!
また、ランタンとは関係ありませんが、大容量のモバイルバッテリーなども用意しておくと良いかもしれませんね。
こちらは、安価な旧モデル。新型はUSB-Cの急速充電に対応しているようです。
ゼロからキャンプを始める!Percussion cap
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