各種レビュー記事
購入前の考察・または欲しいものを妄想…
Spec
370lux | 30lux | 50lux | 単三4本 |
EX-757msの直下30cmの明るさは、かなりバラつきがあり、600luxを越える事も有りました。370luxは、最も控えめな数値です。
GENTOS EX-757MS 緊急時に使用するランタンを考えるで、災害に備えたLEDランタンを考えてみましたが、実際にEX-757MSを購入してみました。
東日本大震災では、原発を始め震災以前に考えられていた事の多くが覆されてしまいました。このため、震災以前から、防災用品を準備している人もアイテムの選び直しを迫られる人も多かったのではないでしょうか?
そんな中でも、やはり震災後の物不足に驚いた人も多いのではないでしょうか?直接の被災地ではない関東や関西でも商品が無くなり、特に単一乾電池が店頭から無くなる事態を想定していた人は比較的少なかったのでは無いかと思います。また、救援物資が届き始めるまでの期間も非常に長く、震災前に言われていた、3日程度の備えでは、全く不十分な事も実感しました。
と言うわけで、今回LEDランタンを選択する条件は
単三電池を選択した理由は、ニッケル水素充電池などの場合には、太陽光充電器で再使用が可能なため、長期戦にも対応出来る事も選択の理由です。これらの条件を満たす機種は、非常に少なく殆ど、EX-757MS一択と言える状態でした。
EX-757について、一度おさらいをしておくと
電池の入れ方なんて、解説されるまでも・・・と思う人も多いかと思いますが、GENTOSのランタンは電池の蓋がやや変わった構造になっていて、電池の接点が蓋の中で回転するように作られています。ですので、指定された突起を本体側に合わせないと蓋がねじ込めない仕様となっています。慣れが必要って程では有りませんが、やや蓋が閉まりにくい場合が有るように思います。特に、EX-757はバネの力が強くて、突起を合わせた後、やや押し込み気味に蓋を回さないと閉まらないようです。
蓋を閉めるまで電池がゴソゴソ動いたり、電池ボックスと蓋に関しては出来がいま一歩な印象です。内部にかなりスペースの余裕が有るので、もう少し絞ったデザインに出来たのでは?とも思います。
この中で、意外と重要だと思ったのが逆さ吊り下げで使用できること。ランタンというと机の上に置いて使うイメージを持っている人も多いかと思いますが、横方向へ光を照射して物を照らすというのは思っている以上に効率が悪くて、実は、あんまり明るく有りません。もともと、LEDが正面に向かって指向性の強い光を出しているのも有りますし、意外と色々な物が邪魔になって光を遮ってしまうんですね。卓上にランタンを置いて、本を読もうとすると、本自身の影が入って意外と読みにくいものです。
そんな事態を解決するのが、逆さ吊り下げモードというわけです。LEDの特性を生かし効率的に照らす事が出来ます。ちなみに、EX-700や777も逆さ吊り下げモードが可能ですが、卓上に置いた場合には意外と暗いです。一度、吊り下げモードの効率の良さを実感したら、病みつきになると思いますので、やったことが無い人は是非やってみてください。
EX-757に関しても、LEDを回転させて、吊り下げモードにすれば直下の数mの範囲を驚くほど明るく照らしてくれます。一人で本を読む程度ならば、Low(弱)モードでも十分です。もちろん、中心から離れると共に徐々に暗くなっていきますが、それでもランタンのサイズを考えるとかなり広い範囲を照らす事が出来、災害時の停電で部屋を照らす程度ならば十分過ぎる明るさです。細かい作業もランタンの下で行えば、十分可能です。
EX-777や700が柔らかい光で、比較的広い範囲を照らせるとすれば、EX-757はもう少し狭い範囲に集中して照らしてくれるイメージです。
比較していないので、わかりませんが、下位モデルのEX-837NX のHighe(強)モードと757のLow(弱)モードが同程度とのレビューも有ります。意外と80ルーメン程度有れば、作業に支障ない程度の明るさは確保出来るのかもしれません。 EX-837NXは、ホヤを外さないと逆さ吊り下げモードで使用できないのと、EX-757でも切り替えで光量を落とす事が出来るので、微妙なラインでは有ります。使用可能時間と、単三電池3本で動く事を考えると、EX-837NXの方が省エネなようです。
LEDを回転させ、吊り下げ/懐中電灯モードにした状態。手前のツマミでLEDを回転させます。
ホヤを外さずに済むので、置き場所に困らないのが他のGENTOSのランタンより良いです。
LEDを回転させ、リフレクターを使用した卓上モードで使用した場合には、意外と照射範囲が狭く、ランタンよりも、やや低い位置が最も明るくなるように感じられます。ランタンが下部に付いているEX-700や777が、やや上方を照らしてしまうのと全く同じ仕組ですが、757の場合は上部にLEDが取り付けられていますので、逆に下方が明るくなるわけですね。
EX-757は、LEDの角度を無段階で変更できますが、実際に使用可能なのは、下、斜め下、上の3段階ぐらいの感じです。斜め下にすると、やや横方向の光が強くなるようにも思いますが、劇的に明るくなる訳ではなさそうです。
LEDランタンの中には、卓上使用すると眩しい製品が有りますが、EX-757は光源が下を向いているので、眩しくない点は評価出来ます。逆に、卓上モードでは、2本のフレームがリフレクター横に取り付けられていますので、二本の影が出てしまうのも残念なところです。
逆さ吊り下げで使用する場合、吊り下げる場所が必要となりますので、卓上使用も出来たほうが便利ですが、やはり、このランタンの能力を最大限に生かすには、吊り下げて使用するのが良さそうです。
卓上使用を諦めた、吊り下げ専用の小型のモデルが有ったら便利かなとも思いましたが、吊り下げて使用できない場合も有りそうですので、このぐらいが妥当なところなのでしょうね。
EX-757MSは一灯でも十分な明るさを実現できる優秀なランタンですが、余裕が有ったら何灯か用意しておくと便利かと思います。自動明滅しSOS信号を発信し続けるモードも有りますので、一灯をSOS発信用に確保しておくのも悪くない気がします。もちろん、必要とされる電池の量は増えますので、難しいところでは有ります。
オートキャンプなどで、大人数で使用する場合には、一灯では厳しいとは思いますが、効率良く狭い範囲を照らして、コンパクトにキャンプをするのも意外と面白いかもしれませんね。
EX-757に電池を入れておくと、暗い場所で、ランタンの置き場所を知らせるために時々、LEDを点滅させる機能が作動してしまいます。キャンプなどでは便利なのでしょうが、放置すると1年程で電池が切れてしまうようです。個人的には、無くても良い機能かなと思います。
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