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購入前の考察・または欲しいものを妄想…
キャンプ用のツーバーナーを買おうと考えている人には、今までアウトドア用ののシングルバーナーを使っていて買い増しを考えている人と、キャンプを始めるに当たってアウトドアバーナーを買おうかなと考えている人がいるのではないかと思います。
ツーバーナーは不思議なアイテムで、シングルバーナーと出来ることは、それほど変わらないのに、ツーバーナーが有るとキャンプでの調理のハードルが下がるような、安心感を提供してくれるアイテムな気がします。特に家庭の整ったキッチンで料理をしている奥さんにとって、見た目からして不安定そうなシングルバーナーで調理しろと言われると何だか不安な気分になってしまうのではないでしょうか?
その点ツーバーナーは見た目が家庭用のガスコンロと近く、完璧では無いかもしれませんが、家での調理と近い感覚で作業出来るのは大きく、安心感は全然違います。
別に、シングルバーナーでも工夫すれば大丈夫って人には必要無いし、家庭と近い感覚でじっくり料理をしたいって人には絶対必要なアイテムと言える訳です。
ちなみに、私の場合上記2つの例とは違って、2台目のツーバーナーとなりました。これぞ決定版的な雰囲気で購入した、コールマンの413Hパワーハウス ツーバーナーを今まで使ってきました。パワーハウス ツーバーナーはホワイトガソリンを使用するバーナーで燃料タンクを加圧するポンピングや燃料の供給量を調整するコックが付いていたりと、ややお手軽さには欠けるバーナーです。
実際には、それほど難しくはないのですが、操作に慣れが必要なので、キャンプに参加した全員が直ぐに使い難いのが難点でした。私が中心になって調理をすればよいのですが、お湯を沸かすのも出来ないのは少し不便ですし、もうちょっと手軽に扱えるツーバーナーが欲しいなって事で、ユニフレームのUS-1900を買ってみました。
413Hパワーハウス ツーバーナーは、ホワイトガソリンを使用するバーナーで、長時間使ったり、寒くても火力が下がることは無く、火力については満足度の高いバーナーです。
一方で欠点としては…
などの欠点が有りました。燃料代もやや高い目で、料理にもよりますが、キャンプ1泊で800円ぐらいはかかってる気がします。413Hパワーハウス ツーバーナーは寒い時などに使うとして、もう少し手軽なバーナーを探す事にしました。
コールマン パワーハウスツーバーナー 413Hはとりあえず質実剛健。見た目はUS-1900とそれほど変わりませんが、液体燃料なのも有って使い方は全然違います。スチール製なので、かなり重いです。
このピストンを100回以上動かして、燃料を加圧します。そこまで身構える必要は有りませんが、ポンピングしなくて済むのは、やはり楽ですね。
ガスのツーバーナーで何か良い製品がないかと考えると、キャンピングガスかカセットガスのどちらにするかが問題が出てきます。この辺りは、やや好みの問題や普段アウトドア用品を使っているのか?なども影響してくるので、難しい問題です。
ザックリ言ってしまえば、普段登山をするかしないか?ではないかと思います。普段、登山をする人は信頼性の問題や、サイズの問題も有ってキャンピングガスのシングルバーナーを使っている人が多いのではないかと思います。キャンピングガスは、高い山や気温が低い条件でも使用可能なように工夫されています。私も登山に持っていく場合はキャンピングガスのガスバーナーを選択するでしょう。もし、使えなかったら困るからです。
登山でキャンピングガスを使っている人は、使い差しのガスカートリッジも出るでしょうし、中途のガスカートリッジを使ってしまうのにはキャンピングガスタイプのツーバーナーを選択するのも良いでしょう。
一方で、低い山でのオートキャンプとなるとかなり条件も緩くなりますので、春、夏、秋のスリーシーズではカセットガスでも十分な場合もあり、この場合、キャンピングガスよりも安いガスを使える上に余ったガスカートリッジも、家庭で卓上コンロなどで使ってしまえば良いので、非常に使い勝手が良いのです。
さて、新しいツーバーナーを買うとして、通販サイトなどで調べてみると、意外と選択肢が少ない事に気づくのではないかと思います。US-1900を買うに当たっての条件としては
ここまで条件を設定すると選択肢は無く、US-1900の一択です。
ユニフレーム US-1900はガスの取り付け方以外は、家庭で使うカセットコンロとあまり変わりなく、簡単な説明で誰でも直ぐに使えるのが便利です。着火する時に、ガス栓を開いて着火ボタンを押す必要は有りますが、ほぼそれだけで使用できます。
ほとんど、一般的な家庭の2口コンロと使い勝手は変わらないので、 キャンプ参加者全員が調理に関わりやすくなった点は大きな違いです。
どうしてもガソリンバーナーは恐々になっちゃうんですよね。火付けて下さいなんて頼まれる事が頻繁に起こります。
もちろん、ポンピングも必要有りません。
火はガス栓を開いて、着火装置をカチャカチャ押して火花を飛ばして点けます。マッチやライターを必要としないのも便利。
風防は本体側面にピン状部品を差し込むだけです。
風防を展開するとこんな感じ。風防は正面から見て右方向にスライドさせると簡単に取り外せます。
アタッシュケースぽい外観ですが、底板は有りません。脚やカセットガスの取り付け部が露出しています。
脚を出してカセットガスを取り付けるとこんな感じになります。ガスボンベの取り付け部は固定されずブラブラしているので、写真のような状態で倒した方が取り付けやすいようです。
US-1900を選択したもう一つの理由は標準でパワーブースターを装備している点です。ガスボンベを使用するガス器具では使ってるうちにガスボンベが冷えて火力が下がってしまいます。特にカセットガスは冷えやすいので、少し気温が低いと調理出来ないほど火力が弱くなってしまいます。
ガスボンベが冷えて火力が弱まってしまうと、手で温めたり意外と手間がかかります。これを防ぐのが、ガスボンベを加温して火力を保つパワーブースターです。他社のツーバーナーではパワーブースターを装備していなかったり、別売りとなってる事も多いのですが、快適なキャンプには必須の機能と言えます。冷えたガス缶温めるのは寒い夜には苦痛な作業なので、是非パワーブースター搭載のツーバーナーUS-1900をお勧めします。
15℃を下回る気温で防寒着が必要な寒さでしたが、US-1900は終始安定した火力で何の問題も無くキャンプを過ごせました。
ガス缶の側面を温めるパワーブースター。火口の横から熱を伝える構造です。これでカセットガスの温度低下を防ぎ、安定した火力が発揮されます。
取り付けは、口を合わせて押し込むだけ。
トランギアのケトルtrangiaの ケトルTR-325は小型のケトルですが、落ちることは有りませんでした。
キャプテンスタッグのキャンピングケットルクッカー14cm1.3L M-7296 もっと大きなケトルでも十分乗ります。
この日は燻製と焼き芋に挑戦。
今回はユニフレームの純正カセットガス一泊で2本ほぼ使い切りました。一本330円ほどなので、500~600円といったところでしょうか?比較的長い時間コンロを使っていたように思うので、実際にはもう少し少ない量で行ける場合も有りそうですが、予備を持って行った方が良いでしょうね。
サポート外ですが、他社製の安いカセットガスを使えば、もっと燃料代を浮かせられそうです。
ユニフレームのUS-1900は、やや高い値段がネックでは有りますが、とりあえず何の不自由も感じずに調理できるのが良いです。缶が冷えて火力が下がったり、ポンピングが必要だったり、ライターが必要だったり…そんな事は一切考えなくて良いのが素敵です。
US-1900とコールマンの413Hを比べて一つ不便な点は、中に物が入らない事。中に物が入るのは、413Hだけの特徴かもしれませんが…
ゼロからキャンプを始める!Percussion cap
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