【レビュー】イワタニ 『ジュニア コンパクトバーナー』カセットガスの安価なシングルバーナーの使い勝手は？
イワタニ ジュニア コンパクトバーナーの購入を考えている人は、安価なバーナーと手頃なカセットガスでアウトドア調理を考えているか、防災用途で念の為に買っておこうと考えている人が多いのではないかと思います。万が一の時の予備にと考えている人にとっては、折りたたみ時のサイズが大きいし、キャンピングガスと互換性が無いので、少ないのではないかと思っています。
となると、急に使った時に直ぐに使えるのかや、信頼性はどうかなど気になる人が多そうですね。
イワタニ ジュニア コンパクトバーナーは、SOTO ST-310比べてどうなのか？
SOTO ST-310のレビューでも考えた事だが、カセットガスを使えるシングルバーナーは選択肢が少ないです。少ない中での選択肢として、ST-310と共に候補に上がるのはイワタニ ジュニアコンパクトバーナーとなります。
イワタニのジュニアコンパクトバーナーはカセットガスを使う安価なシングルバーナーとして気になりつつも、そのままになっていたのですが、しばらくぶりに見ると海外生産から国内生産に切り替わっているのに気づきました。海外生産でも品質が良ければ構わないのですが、何となく縁があるような気分になって購入してみました。
イワタニのジュニアコンパクトバーナーは、SOTOのレギュレターストーブとよく似たタイプのバーナーで、カセットガスを使用し、バーナー側面にガス缶を接続する構造はよく似ています。組立後のサイズもほぼ同じで、コンパクトバーナーの名前とは裏腹に、シングルバーナーとしてはややサイズの大きいバーナーです。
展開後のサイズは、SOTOのレギュレターストーブとほぼ同じ。
折りたたみ後は、SOTOのレギュレターストーブの方が大きく見えるが、ジュニアコンパクトバーナーは厚みが有るので、一概には言えない。
イワタニ ジュニア コンパクトバーナーと、SOTO ST-310展開の仕方はやや違う
一方で脚とゴトクの折りたたみ方はSOTOのレギュレターストーブと大きく違います。SOTOのレギュレターストーブはゴトクと脚が一体になっていて、4回の動作で組み立てられます。これに対してイワタニのジュニアコンパクトバーナーは、ゴトクと脚が分離しているので、最低でも７回の動作が必要となります。７回？と不思議に思う人もいるかもしれないが、イワタニのジュニアコンパクトバーナーは、ゴトクは4枚だけど、脚は3枚の金属板で構成されているなど、よくよく見るとチョット面白い形をしているのです。
さらに、このちょっと変わった構造と金属板が回転する方向のせいで、展開時に板同士が接触してしまうのが、やや面倒です。一度バンザイさせるように、ゴトクと脚を広げてから展開すると引っかから無いが、二度手間で手順は増えます。
また、ゴトクを展開位置で固定出来ないので、ガス缶を取り付けようとして器具を傾けるとパタパタと動いてしまうのも気になる点です。SOTOのレギュレターストーブのゴトク兼脚がバネ仕掛けでロックされるのとは対照的でした。
折りたたみ後も意外と嵩張るのが本機の弱点。ゴロッとしていて、握りこぶしぐらいのサイズがある。
樹脂製のケースが付属するので、持ち運びには便利。
一度、バンザイしているような状態にすると、展開時に各金属版が接触しない。
ゴトクが４枚板で、脚は３枚と、やや変わった形をしています。脚の形も１枚だけ違う。脚は動かないが、ゴトクにロック機構が無いのでパタパタと動いてしまうのが、少し気になります。
イワタニのジュニアコンパクトバーナー展開後の使い勝手は？
点火ボタンの位置はSOTOのレギュレターストーブが最悪、イワタニのジュニアコンパクトバーナーはイマイチといったところで、どちらも完璧では有りません。付属の着火装置なんて使わないって人には関係無いですが、どちらも点火ボタンが押し難い。
ここまで、イワタニのジュニアコンパクトバーナーに対しては、やや辛口になってしまいましたが、ガス缶を接続してしまえばガス栓を捻って点火ボタンを押すだけなので、取り扱いも容易。アウトドア用の機材に不慣れな人でも問題なく取り扱える。資金は無いがとりあえず何か買ってみよう！って人にもお勧めできる程度の価格ではあります。
イワタニのジュニアコンパクトバーナーはそれでも安い
SOTOのレギュレターストーブとは1300円程度の値段差があるので、少しでも安いのが欲しければイワタニのジュニアコンパクトバーナーを選択するのも悪くないでしょう。少し質感を求めたければSOTOのレギュレターストーブといった選択も有りかもしれないです。
また、防災用途でいつ使うか分からないが、心配なので購入するなどの場合には、あまりに高い機種は買いにくいです。アウトド用としては、折りたたみ時の僅かな体積の差も気になるかもしれませんが、こういった用途では、些細なサイズの差など気にならないでしょう。
このような点を考えると、イワタニのジュニアコンパクトバーナーは、キャンプで快適に調理を楽しむよりは、防災用などに数を揃えたいような状況に向いているバーナーかもしれないですね。ただし、カセットガスは天災が起こるとアッという間に売り切れになるので、普段からカセットガスの買い置きは必須です。
もちろん、普段使う分には、イワタニのカセットガスはコンビニでも購入できるのがお手軽です。
細かな点だが、イワタニのジュニアコンパクトバーナーには樹脂製のケースが付属しています。このケースに入れておけば、保管や持ち運びに気を使わなくて済みそう。
青白い炎で燃焼するが、日中は炎が見えづらい。ガスの供給音はそれなりに大きいので、火が付いている事には気づく。安全上はある程度の音がした方が良いと思います。
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